モンテッソーリ教育をうけた子どもは普通の子どもより学力が高い

モンテッソーリ教育とは、イタリアの小児科医、マリア モンテッソーリが始めた幼児教育メソッド。当初は障害者への教育法として医師であるマリアさんが考案したものでした。20世紀初頭に考案されたモンテッソーリ教育が今の時代にも有効なメソッドなのでしょうか。

今やアメリカ国内におけるモンテッソーリスクールは4,000校、世界では7,000校、類似または把握されていないスクールを含めれば20,000校にも登るといわれているほどのポピュラーなものとなりました。

lira maria montessori
photo by cartamonetaitaliana マリア モンテッソーリはイタリアのお札にもなりました。

モンテッソーリの子どもは学力が高いことが判明

2006年にバージニア大学の研究者が行った112人規模のスクールで行った調査では、モンテッソーリ教育を受けた子どもたちは、一般の教育を受けた子どもたちよりも高いパフォーマンス値を示したというのです。

5歳の子どもたちの比較では、文字や言葉の認識、基礎的な算数、序列、分類については高い認識値を示し、戸外遊びではモンテッソーリの子どもたちは、子どもたち同士の関わりをより積極的に持ち、交渉や正しいことを判別したり公平さなどの抽象的な考え方に長けていることが明らかになりました。

一方、12歳の方は目立った差は見られないものの作文の組立て方がより理論的である傾向があるということがわかりました。なお、ミルウオーキーの研究者の調査では数学、科学の成績が優っていると発表されています。双方共通しているのは、文学的な読み書きに差はなかったとしています。

sponsored link
photo by newlearningculture
photo by newlearningculture

モンテッソーリ教育の特徴とは

多くの集団保育では、みんなで一緒に同じ行動をし協調性を養いながら学ぶというスタイルが多い中、モンテッソーリ教育ではより個人に重きを置くもので、何をするのかを与えられるのではなく自らが決めて行動する手法をとります。子どもたちの施設環境もその目的のために、子ども個人個人が遊びを選択して集中できるように計画されています。

HT1eHbmFsNeXXagOFbXs
photo by leportschools

多くの著名人がモンテッソーリを受けていた

20世紀初頭に始まったこの教育法の個々人に焦点を当てる考え方は、まさに個性的な個を大切にする現代の教育にも合うように思われます。

日本でもモンテッソーリ教育をうたっている幼児保育教育施設がありますが、選択肢の一つとして誰でもが選べる状況ではありません。

グーグルやファイスブックの創始者、ヒラリー クリントンなどの大物の知識人や経営者トップの多くがモンテッソーリ教育を受けたというのだから見逃せない教育法です。

Source: csmonitor

sponsored link
最新情報をチェックしよう!