ふたりっこ政策であやぶまれる中国ダウン症児の捨て子

中国には、身寄りのないダウンシンドロームの子どもたちが200人以上もいるといわれます。身体に障がいがあるために親に捨てられる子どもの数は毎年3〜5万人いるといわれ、今年施行された『ふたりっこ政策』の影響が心配です。

一人っ子政策や貧困が原因で、二人めのこどもが捨てられる事件が頻発してきた中国。トイレの下水管や山でダンボールに入れられて反生き埋め状態で発見されたりと多くの恐ろしいニュースを耳にしてきました。

現在身寄りのない子どもたちの数は中国全土で60万人にものぼり、そのほとんどは障がい児だともいわれます。

ふたりっこ政策はいいことばかりか

二人めの子どもが解禁になったことで捨て子問題は少し解消しそうに見えますが、むしろ捨てられる障がいを持つ子どもは単純に考えて2倍になる恐れもあります。

身寄りのないダウン症児は200人

現在中国では子育てを放棄し置き去りにされた身寄りのないダウン症児は、200人以上存在しているといわれていますが、アメリカのBethany Christian Services里親を探す団体)が初めて2013年に中国政府の許可をうけ、10人のダウン症の子どもたちが里親のもとにひきとられました。

中国政府が定める養子縁組みできる親に対する諸条件が厳しいことで、養子縁組がなかなか進まなく、里親を待ちわびる多くの子どもたちが、さびしい思いをしながら亡くなってしまうケースも多いのだそうです。

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養子縁組みには年齢制限があり、14歳になると養子縁組はできなくなる決まりになっているそうです。

2011年に、中国の河北省で初めて赤ちゃんポストが設置されました。その後に設置された広州市の施設では、2カ月間で262人もの赤ちゃんが届けられました。

2014年に開所した山東省の赤ちゃんポストには、開所からたったの11日で106人もの赤ちゃんが届けられ、その全員が障がい児だったそうです。

政策よりモラルを学ぶのが先では

赤ちゃんをトイレに産み落とした母親がそのまま立ち去り、配管の中から赤ちゃんが救いだされるような事件が頻発している中国。

経済格差など理由がどうあれ、子どもの命の重さを考えるモラルが足りないのは明白です。

一人っ子政策では男の子が優先されたことで、男女の割合がアンバランスになり一生独身の男子が増えているといいます。

また、戸籍を持たない二人め以降の子どもたちは教育も受けられない不遇な生活を強いられる等、問題を挙げればきりがありません。

一人が二人になるということは、ポジティブに変化し自由な選択ができたように見えますが、さらに多くの問題を引き起こす可能性を秘めています。

犠牲になる子どもたちを作らないモラル社会をめざすことが先だったのではないでしょうか。

Source : theblaze. cnncnn

 

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