アメリカ、アーカンソー州中央部に位置する都市ホットスプリングス(Hot Springs)は、温泉が湧き出る保養の街であり、アメリカ大統領となったビル・クリントンが少年期から高校卒業までを過ごした街だという。そんな街の小学校で騒ぎが起きた。
子どもがトイレで遊んでいる
ある日、小学校一年生になる男の子が、自宅で息子がトイレに行く時にトイレのドアを閉めなかったのを親が発見。なぜにドアを開けっ放しにしているのかと尋ねたところ、男の子は、妹たちについてきてもらいたいから。学校でもやっているように遊びたいんだ。と説明したという。
聞けば、男の子の学校では、先生の目を盗んで子ども達がトイレでお互いの下半身を触って遊んでいるというのであった。8人ものクラスの友達が一緒にトイレで遊んだり、カーペットで絵本を読んでいるときにもお互いに触って遊んでいるとのこと。
驚いた親がフェイスブックに投稿
両親は、少年の話に驚き、すぐに学校に行き状況を確認しに行った。そして、このことをファイスブックに投稿したことで、周りの保護者にも伝わり大騒ぎになったという。この事実を知った保護者らは、自分たちの子どももこのような遊びに参加し、触り合いをしているのではないかと心配し始めたのであった。
一方、学校側は男の子が言っている事実を、真摯に受け止める様子はなかったようだった。結局、学校が決めた処分は、その男の子を学校から移動させることであったという。
学校がマスコミに発表した内容
『私たちは、この件につきまして、専門家も交えて可能な限りの調査を行った。すべての生徒、そしてその家族の人権を尊重し、コメントは差し控えさせていただきたい。子ども達の安全と環境を守ることが重要であると考える。調査の結果、今回の疑いについての事実関係は何も確認できなかった。以上』
教育は教師だけの責任か
なんとも後味の悪い結果でしょうか。学校内で起きていることは、保護者には見えない。でも、実は先生の方がもっと見えないのかもしれない。というより見ないようにしているといった方が適切かも知れない。
日本でも、似たような対応をする学校と保護者の対立を目にすることは多い。保護者と教師の対立は、万国共通なのに違いない。
解決への道はあるのだろうかと考える。いろいろな職業の中でも教師の離職率は高いことで有名だ。日本もそうだし、アメリカはもっと高いと言われる。日本なら、これくらいのことでこれほど大騒ぎにしないのではないだろうか。アメリカの教師の離職率が日本よりも高い理由がうなずけるような気がする。教育を教師だけに責任をなすりつけず、家庭でも教育する方法はあるのではないだろうか。学校に頼らず、保護者同士が集まって自らの子どもたちに自らが教育することはできないのだろうか。
Source: kcby.com