7歳の少女がスピーチしたのは、子どもの脳の発達について。5歳までの愛情を持った働きかけや応答が脳の成長にとても重要であるという内容だ。彼女の名前は、Molly Wright. オーストラリア、クイーンズランド州に住む小学3年生の少女である。ステージ上には、ハイチェアに座った乳児。大勢の観客の前にポツンと置かれて泣きもぜず、赤ちゃんも0歳にして肝が座っている。赤ちゃんは、モーリーの近所に生まれた赤ちゃんで、その赤ちゃんとパパのふれあいを通して、どのような反応を示すのかを観察した様子を動画で紹介、大学教授の研究成果のような堂々たる発表だった。モーリー自身が、どのような環境で育ったのか。どうしたらこのような大舞台で堂々とスピーチができるようになるのか、興味を持たずにはいられない。近所の親子の関わりの観察から得た知識のほか、脳科学の専門的な話にも及ぶ。「SERVE and RETURN」が重要だと説く。いよいよ、子どもの自由研究レベルではない話になってくる。TEDに登場することになった経緯が定かではないが、モーリーが興味を持ち、周囲の大人も一緒になってまとめたものに違いない。