韓国のヘラルド経済によると、韓国国内の、ネイティブの英語の教師がどんどん減っているという。その背景には、教育予算が足りないということがあり、この5年間に42%も減っているというのだ。
英語圏からの教師がほぼ半分に
教育の行政のデータによると公立の学校にいるネイティブの英語教師の数は、2012年には8,520人いたが、2016年度は、4,962人に減っている。凄まじい減り具合だが、最も減少が大きかった高校では68.7%の減少。中学で55.3%、小学校で29.6%の減少幅となっている。
減少の理由は、やはり国の予算
ソウル教育協会の役人にヘラルド経済の記者が取材したところ、現在、国の教育予算は、乳幼児の保育や教育施設の充実に向けられていることで、英語教育への予算がカットされている。また、高校では、英語の教育よりも大学受験に力を入れているということである。英語教育に力を入れたい保護者は、個人での大きな負担を余儀なくされているとのことだ。
韓国では、2012年までは各公立校には少なくても1人のネイティブの英語教師を採用することをポリシーにし、予算をかけてきた。昨年1年間で5.3億ドル(530億円)投資した。しかしながら、前年に比べ国別英語の能力ランキングは70ケ国中前年にくらべ3位後退し、27位という結果だった。