明るい笑顔の少年は、ジャン ツー君。高校2年生のジャンくんの成績は、中国全土ではトップ30人に入るレベルだという。彼は、高校を卒業したらアメリカの大学へ進学する予定だ。
中国の名門大学には入れない
その理由が、かわいそうな中国独特のものだ。中国では、毛沢東時代に制定された「フコウシステム」という戸籍制度がある。
この戸籍制度は、進学する学校のエリアが出身の地域内でなければならず、他のエリアの大学を受験することはできない。
ジャン君が進学したい中国のトップクラスの大学は、受験可能なエリア外に当たるため、受験できないということだ。
母はアメリカ国籍だが
ジャン君の母親は、アメリカ国籍を持っている。そのため、ジャン君にとってはアメリカに移住するのは簡単だ。そして、好きな大学を選ぶことが可能となる。
中国では、この戸籍制度によって進学を阻まれるという理由から海外の大学に進学する学生が後をたたないという。
留学生は優遇される
皮肉なことに中国では、外国からの留学生は地域を問わず受験することができる。そのため、ジャン君は、母親の国籍を理由に外国人枠での入学できないものかと問合せを行ってみたが、答えはノーであった。
農村で生まれたら農村で生活
中国は、凄まじい勢いで経済発展をとげたものの、貧富の差が激しい国である。その貧富の差を後押しするかのような制度ではないか。
優秀な人材を他国に流出することに危機感を感じないのだろうか。一人っ子政策も見直されたばかり、この古い制度の見直しには時間がかかりそうだ。
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