両親が揃って育つ子どもは心の病いにかかりにくいことが判明

片親や再婚の家庭の子どもは両親が揃って育つ子どもに比べ、精神障がいを持ちやすいというイギリスの研究結果が報告されました。

調査研究を行ったのは、ロンドン大学の研究班。1万人以上の子どもたちを調査した結果、家族の崩壊や経済の破綻が子どもに与える影響は巨大であり神経衰弱を招くほどであるというのです。

多動障がい率に10%の差

イギリスの子どもの調査機関であるミレニアムコーホートスタディが行った11歳の子どもたち10,448人への調査では、精神疾患のある子どもたちの数は、両親が揃っている場合には6.6%であるのに対し、片親では15%、片親が再婚の場合では18.1%にのぼりその多くは多動障がいだとのことです。

キレやすさにも差が

片親が再婚の場合には5人にひとりの割合でキレやすい、けんかしやすいなどの問題を持ち、割合では19.5%。片親の場合には17.4%、両親が揃っている場合には7.1%であることからするとやはり影響が顕著であることがわかります。

人種でも差がある

人種や男女の違いでもその割合は変わり、白人の少年とハーフなどの国際結婚のもとで生まれた女の子の場合に、より多く精神疾患がみられるというのです。

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生活が困窮するとさらに影響

なお、経済状況が悪い家庭では、ストレスや苦痛が精神の安定にはマイナスな要因となるとのことです。

子どものためにもヘルシーな家庭環境を

ロンドンにある子どもを支援するEarly Intervention Foundationの所長によれば、安定した家庭環境は、子どもの社会性や感情形成に重要なため可能性を最大限に伸ばせる環境を与えるべきだとのこと。

家族問題を支援する団体 Family Education trustは、近年の婚外で生まれる子どもたちへの影響を踏まえ、政府が婚姻することを奨励するように呼びかけているとのことです。

イギリスでは、子どもの教育に関する調査や支援団体が多く存在し、様々が調査研究がおこなわれています。移民を多く受け入れている国ならではの特徴でしょうか。子どもの成長や教育を多方面から研究することは、未来の社会構造には重要であることに違いありません。

SOURCE: telegraph 

 

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