オーストラリアに現在8歳の天才と呼ばれる抽象画を描く少女がいます。名前はアリータ・アンドレ(Alieta Andre)。今世界中で個展を開き、美術館から引っぱりだこのアリータの独創的な絵は高額で買われているのです。
いかにして才能を開化させたか
アリータの両親は、ともにアーティストで、生まれたときから絵の具やキャンバスに囲まれて育ちました。まだ歩けない頃から作品を作り始めたアリータは、父親が作品を作るかたわらで、自ら絵の具を使いオリジナルな作風を編み出したのです。
アリータが初めて作品を完成させた年齢は、なんと9ヵ月。初めて展示会に出品した作品を作ったのは、1歳10ケ月のときです。母親が知人の展示会にお願いし出品したもので、アリータの絵を展示会で見た客は、その絵が子どもの描いたものだとは全く知らずあっという間に買い手がついたとのことです。
その後、ニューヨークで個展を開催した際には、アリータの絵は約40万円から100万円ですべて完売したとのこと。アリータの絵についた金額でこれまでの最高額は、個人のコレクターが買った5万ドル(約500万円)です。
アリータの作品と製作風景
アリータの日常と最近
アリータは、学校には通っておらずホームスクールという形で自宅で勉強をしており、展示会などで、海外に出かける多忙な日々を送りながらもバイオリンやピアノ・バレエ・体操も習っているそうです。
この9月に行われたイギリスのキアンチャーノ美術館の展示会にでは、観客の前でライブで絵を描きました。ライブで絵を描くことには慣れていて、これまでにも何度も行なっており、これまでに総勢20,000人の前で絵を描いています。
一部のメデイアでは、両親が強制しているのではないか。本当に子どもが描いているのか。などという批判的な意見もでていますが、アリータはあるインタビューに「絵を描くのが大好きだから24時間絵を描き続けたい」と答えたそうです。
こどもの才能はいかにして引き出すか
こどもの才能は生まれながらに持って生まれてくるものなのか。それとも、周りの環境によって潜在能力が開化するのかは不明ですが、おそらく、両方のケースがあるのかもしれません。
アリータのケースは、両親がアーティストであったことで、生まれたときにすでに絵の具やキャンバスに囲まれていたという環境が影響したと考えられます。多くの親は、自分の子どもになにか素晴らしい才能があるかもしれない。あったらいいなと思うことでしょう。大切なことは、チャレンジできる環境や機会を作ってあげることなのかもしれません。
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Source:theatlantic、aplus、abbykron