コロナ禍のリモート学習による学力低下の実態
コロナ禍に休校やリモート学習により学力が低下するのではないかとの懸念が日本でも拡がっていたが、アメリカの研究機関のEducation Recovery Scorecard のレポートにより、低下の実態が明らかになった。Education Recovery Scorecard のレポートによると、2020 年から 2021 年の学年度にリモートを行った学区では、数学の成績が平均で 41% 大きく低下、読解力では、対面学習を行っていた同じ州の学校よりも、リモート学習の地域は20%低下した。 また、レポートによると「新型コロナウイルスのパンデミックは、家族、社会生活、メンタルヘルス、学校での経験、学習機会など、子どもたちの生活のほぼすべての側面に影響があった」また、「パンデミックが学生に与えた被害を包括的に説明することで、学生の数学や読解力だけでなく、精神的、身体的、社会的感情的な健康状態も測定できる。」と述べている。
50州すべてで学力低下が明らかに
2019 年以降、すべての州で数学の点数が低下している。約 43 の州において 4 年生の数学の点数が低下し、50 州すべてとワシントン D.C. で 8 年生の数学の点数が低下している。4 年生の数学の点数は平均 5 点下がり、8 年生の数学の点数は 8 点下がった。いまのところ数学の点数に問題がないのは4 年生では36%、 8 年生では26% のみである。9 月の全国教育進歩評価報告書によると、読解力の点数は 1990 年の水準に戻り、数学は史上初めて低下したことを示している。デトロイト学区やシアトル公立学校を含む多くの学区では、学習の損失を埋め合わせるには数百万ドルの費用がかかるといわれている。スタンフォード大学の Educational Opportunity Project は、50 州すべてのデータを使用して、3 年生から 8 年生までの生徒の数学と読解の点数を調査し、レポートを作成した。スタンフォード大学とハーバード大学の専門家によって作成された Education Recovery Scorecard は、コロナ禍における学区レベルの損失を比較した結果を明らかにすることとなった。Source: Dailycaller.co
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