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10代のうつ病薬利用急増の国は、子育て環境人気No.1の北欧

この30年で、スエーデンの若者に鬱病などの精神疾患者が大幅に増えているというレポートが発表された。抗うつ剤の処方が激増し、2006年から2012年の間に36%も増加した。増加の背景は何なのか。薬の利用はネガティブなことなのだろうか。

女子の増加が目覚ましい

1991年当時から2014年を比べると15歳から19歳の女子では13,690%の増加、男子では6,710%の増加となっている。これは本当に精神的状況が悪化し、薬を必要としているのか、それとも精神面への意識の向上なのか。スエーデンの三大都市スコーネ在住の医師であり、青少年の心の健康サービスのソフィア エバハードは、若者が必要を意識し処方するということについてはポジティブな考えを持っている。治療薬がより身近になり、心のケアについて悪いイメージが無くなってきたということではないかと語った。

処方の増加の原因のひとつ

処方が増えたもう一つの理由に、批判するものもいるが、手に入り易くなったということだ。スエーデンの青少年の心のサービスでは、薬を必要とする子どもたちが手に入りやすくするために働きかけてきた。

成長期の脳への影響はどうか

エルナード氏は、脳への影響や副作用については心配だが、バランスが重要だと語った。その意味は、心の病にかかった青少年は、時として命にかかわるほどの重症な場合があるからだという。

薬の処方は個人に合わせて判断することであり、本人の話をよく聞き、保護者の意見も取り入れながらベストの選択をすることが鍵だという。

Photo by pixabay

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スエーデンの若者は不幸か

薬の効果がある人とない人がいる。また、生活を変えなければ解決しないこともあり、薬だけに頼ろうとするケースがある。 ストックホルム大学の社会学者イーバ アルムクイスト博士は、スエーデンの若者が過去と比べて不幸かどうかはわからないが、ここ数年で心の病や抗うつ薬は普通の薬となってきたと語った。スエーデンの若者は個人でも専門家からも心のケアを受けやすくなってきたと社会の変化に着目している。

WHOのデータによると、スエーデンの自ら命を断つ若者の数は、世界のランキングの上位に来ているわけでもこの数年でめざましく増えているわけでもない。

日本の10代の子どもたち

日本の10代の子どもたちが心の病で生きることを断念してしまう率の高さは周知の通りだ。生活環境がよいと言われる北欧の10代は、予防するすべを知っており、世界一治安に恵まれたこの日本の子どもたちは、自衛の手段を知らずに命を捨てるという選択をしているのではないだろうか。治安がよく、生活環境は決して悪くないこの2つの国だが、実は対照的な結果となっている。

北欧の人々の背景

北欧の大人の自殺率は高い。長い夜の続く冬に鬱病になる人が多いという。心の病いの薬を処方することがはずかしいものではなくなってきているという。このような社会背景も薬が若者の身近になっている一因ではないだろうか。薬を推奨するわけではないが、うつ病は治るものであること。薬を処方することは恥ずかしいことではないということを、日本の悩み苦しむ十代の若者にもっと知ってもらいたい。

Source.Vice

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