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イギリスの小学校で騒然!給食費未納の子どもに給食を与えない?

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イギリスの郊外ウエンブリーという町の学校で、給食費を滞納している生徒がクラスメイトと別々に座らされ、温かいランチを貰えなかった。このことが大きなニュースとなり、学校は非難されることとなった。

学校は開校間もないフリースクール

その学校は、2014年に開校したばかりのミケーラコミュニティスクールというフリースクール。フリースクールは、2011年からはじまった非営利団体や宗教系の団体などが設立する国に認可を受けた学校だ。現在イギリスには、200を越えるフリースクールが存在する。日本の不登校の生徒の為のフリースクールという概念とは少し違う。カリキュラムなどは、国の指針に基づかず独自に設定でき、生徒も出席が義務付けられていないなど独特なシステムのものだ。

温かいランチがもらえない理由

給食費未納だった生徒は、ランチを与えられなかったのではない。温かいランチが貰えなかっただけで、サンドイッチとフルーツは与えられている。

それでもやはり隔離されることは、子どもにとっては悲しいことだ。給食費を払っていなかったのは親であり、子どもには何の罪もない。

給食費の支払いは義務となっている。6週間分の75ポンド(約9800円)を前払いするシステムとなっている。

給食費が未納の生徒を隔離するように指示した主任教師のバーバルシン氏は、渦中の人となり、保守的なグループや保護者から批判をうけることとなった。

バーバルシン氏は、学校の規則に従っただけだと説明した。給食費を支払わない場合にもランチを提供するという規則にはなっていないからだという。今回の批判を受け、今後一切隔離は行わない方針を発表している。

学校給食の栄養計画によると、自宅からお弁当を持参する場合のサンドイッチやスナックに比べ、出来立ての温かい学校給食の栄養バランスは、理想的だという。

低所得層が多い現実問題

ウインベリーで働く親の給与は、実はかなり低い。3分の1の世帯は安い給与で生活を賄わなければならず、収入の75%を家賃に持って行かれ、残りでやり繰りするのが一般的だという。2割の世帯は狭い家にぎゅうぎゅう詰めで生活している状況である。1日2、5ポンド(約250円)を捻出するのが難しい世帯が多いということだ。

昨年、低所得者の約3分の1は、子どもの食事を少なくて1回は抜いているということが明らかになっている。

収入の低い保護者には、給食費が免除されている。しかし、実態と合致していなく、免除されていない保護者でも支払いが厳しい場合もあり、また、支払えるのに親の贅沢に使い滞納するものもいるなど、難しい問題が内在している。

教師から寄せられた他校の実態

バーバルシン氏のもとには多くのメッセージが届いた。

バージニア州のノーフォートンという町の小学校の教師は、自らの学校の状況を説明した。その学校では、給食費が未納でも子どもに罪を被せることは一切ない。もし、生徒がおなかをすかせて登校した場合には、フルーツとトーストなどの何か食べるものを与えるようになっており、冷蔵庫に牛乳も常備されている。

かつて小学校教師をしていた方は、教室の机からお菓子を盗んだ10歳の少年がいたことを思い出す。少年は、妹とともに3日間なにも口にしていなかったということを知り、二人を食堂に連れて行きその子たちが無料で食べられるように交渉したとのこと。

スコットランドの小学校の教師は、自分達の小学校では給食費が未納や支払い遅延があっても、子どもたちが給食を取り上げられることはない。子どもには何の罪もないからだという。

イギリス東部のエセックス州コルチェスターにあるセントヘレナスクールの教師の話では、11歳から16歳までの子どもたちが通うのだが、家庭の経済状況に関係なく全員が無料で給食を食べられる。教師も一緒に子どもたちと食べるのだという。

給食費は、休日に学校の施設を貸し出した収入で賄っているとのことだ。

多くの学校が情報を公開することで、すべての子どもたちが給食を無料で食べられるアイデアが生まれるかもしれない。世界中の給食を食べられない子どもたちが辛い思いをしなくてよいように。

Source. theguardian

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