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子連れ難民がドイツに行きたい理由は、寛容な教育受け入れ体制

ヨーロッパの難民のニュースが今でもとどまるところを知らない。ところで子どもたちはホームレスにならずに学校に通えているのでしょうか。死物狂いで長旅を経てドイツに向かった一家がいる。

シリアからドイツに渡った難民一家

シリアの首都アレッポでビジネスマンだった父ザイドさんは、ヤーサ6歳とタハ9歳の二人の子どもたちにしっかりした教育を与えたいと、長い長い道のりを辿ってドイツに入った。

途中一時的に過ごしたトルコの避難所で、ザイドさんがYOUTUBEでドイツ語を学んでいたところ、傍らで聞いていた子どもたちの方ができるようになったという。

「子どもたちは純粋で生き生きとしてなんでも吸収する。植物のように知識という水を与えなければならない。水を与えるのは今なのです。」

 

ドイツの難民事情

ドイツでは、昨年1年間に110万人の難民がシリアなどから押し寄せている。EU統計局のデータによると2014年度の難民申請数はドイツが約20万人、次いでスエーデンが約8万人、イタリアとフランスが約6万人となっている。2015年1年間におけるドイツの難民の数が大きさがどれほどのものか良く理解できよう。

なぜ多くの難民がドイツを目指すのか

内戦が続くシリアやアジア・アフリカなどの難民は、ヨーロッパでの平穏な暮らしを求めて小さなゴムボートで海を渡り、ギリシャやイタリアなどにたどり着く、しかし難民の申請や仕事の確保、子どもの教育現場の受入れ体制など実際に生きていくうえの多くの問題に直面する。

一方、ドイツは労働力不足と高齢化問題を抱えている国であり、難民の労働力はそれを補う役割を担い、企業や事業主はシリア、アフガニスタン、イラクなどからの移民や難民たちを積極的に雇用してきた。

充実した子どもの教育の受入れ体制

子どもの学校の受入れ体制も充実している。

「第一に子どもたちを安心させなければならない。普段通りに学校に通うことこそが何よりも重要だ。」
これは、難民議会のミュンヘン支部長のモニカ・スタインハウザーの言葉である。

ドイツの法律は、難民申請者が差別される事なく公立学校の一般のクラスに入学できるとしている。また個別に数ヶ月から最大2年間、移行のための特別クラスを利用することもできる。

母国語がドイツ語でない子どもたちは、ドイツ語を学ぶ他に男女が一緒に学ぶということも含めて、これまでの文化とは違った社会習慣も学ぶ。

行政の担当者は、「ミュンヘンの学校では、このような特別クラスをこの1年で2割ほど増やした。もっと増やす必要がある場合は、教師を増員するなどの措置もとることになる。」と体制を強化する方針についても語っている。

ドイツではバルカン戦争などによる難民を受け入れており、アラビア語、ソマリア語、ダリー語などが母国語の子どもたちだが、ドイツ語の習得はとても早く小学1年生なら短期間の準備だけで、すぐに標準クラスに入れるという。

ドイツ語ができるようになった難民一家の子どもたちは、家族の通訳として難民申請の記入の手伝いなどをすることもあるという。

国内の厳しい反対勢力

ドイツ国内では、メルケル首相の難民受け入れの姿勢に反対する勢力も根強い。先ごろ行われたドイツ南部などの3つの州の議会選挙で反対勢力が優勢となり、メルケル首相の所属政党は3州全てで議席を減らした。メルケル首相はそれでも方針を変えないと発表した。

難民の受け入れは、大人の問題だけでなく子どもの教育へ大きな影響を与えるのです。

SOURCE: Latimeglobalgivingtheguardian

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