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意味があるのか右脳教育、世界中で波紋を呼んでいる教育ビジネス

天才児を育てるという右脳教育。0歳から3歳までは右脳が優位に働くので、早期に脳に刺激を与えることが重要だという。右脳を鍛えることは本当にできるのだろうか。

学習能力を伸ばし、将来のエリートに育てたいと願う右脳教育に熱中する親は、日本だけでなく世界中にいるようだ。

片側だけが活発に働くことはない
右脳はイメージなど感覚的なことを処理し、左脳は言語など理論的なことを処理すると言われている。一般的に想像力・発想力のある人は右脳派と言われ右脳が活発に働き、数学や理論的な考え方が得意な人は左脳派と言われるが、実は、片方の脳だけが活発に働くことはないという。

米国ユタ大学の博士であるジェフ・アンダーソンが『PLOS ONE』という科学雑誌で発表した論文に、1011人を対象にした実験結果で、脳が片方だけが多く使用されるということはないと発表した。

その証拠に重症なてんかんの治療に、右脳と左脳を交差する情報網を止めることを行うというのです。脳の信号は常に左右均等に働いている証拠のようだ。
このことは、右脳派左脳派はないということを意味するのだという。

いかにも右だけをよく使い機能するタイプと左だけをよく使うタイプが存在するかのように考えられてきたのは理にかなった理論ではなかったことが判明したのだ。

ノーベル賞を受賞した脳分離論
アメリカの神経心理学者ロジャー・スペリーは、二つの脳半球がそれぞれ独立した意識を持っていることを実証し、1981年にノーベル生理学・医学賞を受賞した。このことがきっかけで、世界中で右脳開発というブームが起きたとのこと。

ウィキペディアによると
下記のように記述されている。

スペリーが明らかにした事実は、歪曲されたり拡大解釈されたりして世間に流布し、日本においては通俗的な右脳・左脳論ブームを生み出した。このブームに乗じて、脳開発という名目で違法な資金集めをしている団体もある。

以上1部抜粋。

このことは日本に限ったことではなく『疑似科学』を商売にし『モダンミス』いわゆる『都市伝説』に近いものを信じる親が世界中に続出しているということなのだ。

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右脳教育全く意味がないのか
「右脳開発』のモットーは、右脳がまだ柔らかい3歳になる前から『右脳教育』を始めることとなっている。

早期に詰め込むことは、自然な心や感情が育つ子どもにとって大切な時期を奪うことになるなどさまざまな弊害があるとも言われている。

子どもにとって『学び』は大切なこと。数限りない教育メソッドの中から我が子へのベストの選択は親にとって難しいものだが、親の自己満足のため、お金をかけ『心』を失うという愚かな選択とならないよう注意するべきといえよう。

Reference:donaldhtaylordailymailwikipedia、天才児を育てる幼児教育(All About 編集部)photo:7days、earthfittraining

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